たぬきサマー

ミニマリストだけどコスメ好き

漫画家か物書きになりたい人へ。必読の本まとめました。暗記しても損はない。ていうか、暗記したい。創作の練習は、「何のためにこれをして、これをしたら何が得られるのか」がわからないのがツライのだと思うので、それが解消されれば時間も心も相当無駄がなくなること必須かと。

今、日本では、漫画家や物書きになるためのノウハウが溢れてて

「これ小学生から読んでたら、すっごい時間の節約になったじゃないかーーー!」

と悶絶しております。今の子羨ましすぎる…。

 

体当たり(原稿に描く)で、学び続ける。

悪いことではないけど、凡夫としては効率悪すぎました。

 

(ちょっと作品に触れただけで、意識しなくてもノウハウが身につく方っていうのも

いらっしゃいますが、私はそんな天才タイプではなかった…)

 

というわけで、小学生に戻れるなら、間違いなくこれらを読む、読みたい、そしたらうだつが上がったのではないか、という本のご紹介です。

 

ところどころ、「私も今度読みたい」という本を紹介していますが、

基本、何冊も読むより一冊をしつこくしつこく読んだほうが

血肉になるかと思います。

 

また絵が得意な方は、文章が多い「絵はすぐにうまくならない」や「脳の右側で描け」、などは不要だと思います。

 

絵がどうにも下手だけど、どうにかして上手くなりたい、という方には

言語化して問題解決していくスタイルのほうが

伸びると思ったのでご紹介させて頂きました。

伸びるというか、練習がつらくなくなるというか…。

 

私は実際、絵の問題を言語化していくことで

救われましたし、希望が持てました。

 

もともと絵のセンスや立体把握能力がある方は、ひたすらデッサンや模写をしたほうが

早く上手くなると思います。

 

シナリオ作成についても同じことが言えます。

 

好きな漫画をある程度読んだら、シナリオのギミックを言語化を飛ばして得られる人、というのは間違いなく存在します。

 

そういう方は、技法書を読まず、更に多くの作品に触れるか、

作品づくりに時間をあてたほうがいいと思います。

 

そうじゃなかったー自分はそうじゃなかったー!

という方にはオススメの本ばかりです。

(つまり、私は”そうじゃなかったー”というわけです)

 

それでは上記を踏まえた上で紹介させて頂きます。

 

 

シナリオ技法書編

 

シナリオ作法入門

 

 

・初心者の誤りやすいセリフ 10の落とし穴

・ストーリーの23の基本形式とカセの活用

など、基本中の基本が書いてあります。

 

私はこの本で、世阿弥が、人を感動させる3つの要素として、「新しきこと」「珍しきこと」「面白きこと」と説いていたことを知りました…。

(社会のどこかでやってたような気がしないでもない…すみません…)

 

暗記すべしの必読書です。

 

シナリオの基礎技術よりは読みやすいので、シナリオの基礎技術も読んだのですが、私はこちらを残しました。

 

かたい文章がお得意な方は、こちらもどうぞ

 

 

感情類語辞典

 

 

感情をふわっと扱うのもいいですが、キャリアが長くなるにつれて、

このふわっとしたものを言語化して落とし込むことが必要になってきます。

 

ふわっとしたものを扱うのは、脳の容量を思いのほか食うからです。

言語化しておくと、シナリオの作成にかかる不可が驚くほど低くなります。

 

スキルもそうなのですが、言語化してふわっとしておかないことで、脳の中で使う容量がコンパクトになり、より脳のスペックを発想力に割けるようになります。

 

こちら友達に頂きました。

知れて本当に良かった一冊です。

 

シリーズもののこちらも面白そうです。詰ん読が終わったら読みたい…。

 

 

 

 

 

 

人気海外ドラマの法則21

 

最近、優秀なお友達に教えて頂いた本です。

 

面白いドラマの作り方が、全て言語化されています。

レベルの高いことを書いているのに、例に出される作品が具体的なので、グイグイ読まされます。

 

これも丸一冊暗記しても損はないと思います。

 

「感情」から書く脚本術

 

 

少し難しいけれど、読んで損なし。

 

SAVE THE CATの法則

 

 

こちらは「感情」から書く脚本術よりも読みやすい。

それなのに役に立つことばかり書いてある。

 

ログライン、ハイ・コンセプトについての記述だけでも知れて良かったと思うし、何より良かったのがジャンルわけの話だ。

 

ジャンル分けと言うと、ホラー、ラブロマンス、アクション…と分けがちだが、この筆者のジャンルわけはちょっと一線を画す。

 

作者いわく、ジャンルは

 

家の中のモンスター

金の羊毛

魔法のランプ

難題に直面した平凡な奴

人生の節目

バディとの友情

なぜやったのか?

バカな勝利

組織の中で

スーパーヒーロー

 

この10個に分けられるというのだ。

 

この説明を読むとなるほどと思うし、じゃああの漫画のジャンルは?

と考えるのは漫画やその他の作品を作るにあたって大変有意義な脳の発想の仕方の整理になると思う。

これを知るまで、私の創作への分析は、どこか散漫であったと痛感した。

 

物語の法則

 

 

これも少し読みづらいのですが、必読。

ヒーローズジャーニーがしっかり理解できます。

 

ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50

 

映画や漫画やドラマなどの作品において、

どういうときにどういう扱いを食べ物にしたら

どんな効果が生まれるのか

細かに書かれた本です。

 

小道具がなんたるかを見事に言語化しきってくれています。

 

こちら丸暗記してしまっても全然損はありません。

 

公式として覚えたら、今後楽になると思います。

 

併せてこちらもどうぞ

 

 

スクリプトドクターの脚本教室・初級篇

 

 

ちょっとイマイチなシナリオが「どうしてイマイチなのか」「どうしたらイマイチじゃなくなるのか」が実例を通してしっかり理解できる本です。

 

メスの入れ方がわかるので、かなり画期的な一冊だと思います。

 

これまた暗記して損はないです。

 

中級篇も読んでみたいんですよねえ…。

 

こちら 本気で誰にも教えたくない脚本術。

「キャラクターは転がるのを待ってるストーリーだ」など、ストーリー作りで戸惑ってるときにドンピシャの解答をくれる至言がたくさんです。

中級者向けではありますが、初心者の頃から読んでおくと、物語という手ごたえのないものの正体がつかみやすくなるので、私は初心者さんが読んでも全然いいと思います。

むしろ羨ましい。

 

 

 

 

 黒部ポルカ先生のご著書は、キンドルの読み放題でも読むことができます。

私も最初、読み放題で読んで、なんて名著だ! と思い、解約後買い直した経緯があります。

 

 

 

漫画技法書編

 

ヘタッピマンガ研究所R

 

 

これ一冊暗記したら、大変キャッチーな漫画が描ける勘所を得られる気がします。

島袋先生の、ギャップについてのお話がすごいです。

 

「わけわからないギャップなんてあってもしょうがない」

 

至言。

 

鳥山明先生のも読んでみたいです。

 

 

10年メシが食える漫画家入門

 

 

一度は読んでみることをオススメします。

 

絵について触れているのも良く、とても絵のお上手な方も

「ここに書いてあることはすごく勉強になった」と

教えて頂きました。

 

荒木飛呂彦の漫画術

 

 

これも一度は読んでみるといいかと思います。

でも荒木先生の漫画の描き方で一番印象的だったのは、

昔ジャンプの新人賞のコーナーに載っていた

「割れたグラスを描くために、グラスを割って写真に撮る」

というエピソードです。

 

これは私の漫画を描く意識を大きく変えてくれました。

 

こんなに絵がうまくても、絵のために写真を撮り、

そしてグラスを割るんだ…と衝撃だったのです。

 

下手な人ほど想像で描くんだ、と教えてくれたのは、荒木飛呂彦先生でした。

 

絵の技法所編

 

アニメーターが教える線画デザインの教科書

 

 

まさに教科書。

絵を描くにあたっての疑問が、全部言語化されて解決してくれる。

 

これを読まずに絵を描くのは大変危険とまで言える。

 

ポーズが描ければ動きも描ける たてなか流クイックスケッチ

 

 

下手じゃないけど上手くはない。

プロになれたけど、プロとして決して上手いほうじゃない。

そういう方に読んでほしい。

絵がいまひとつパッとしない人が、頭ひとつ出た絵を描けるようになる答えが

ここに全部ある。

 

 

プロの画家が伝授 こう描けば絵は上手くなる

 

 

冴えてる絵を描くにはどうしたらいいか。

なんとなくいい感じの絵を描くのに必要な心構えは何なのか。

全て言語化してあった。

 

なんとなく絵が下手で、才能がないんだ、と苦しんだ小学生の私の悩みは

晴れただろうにと思う一冊。

 

 

 

 

 

人を描くのって楽しいね! 衣服編

 

 

こちらも友達に教えてもらいました。

洋服を”なんとなく”で描いていてしまっていて

苦手意識がある人が読めば

”なんとなく”描いたり、”なんとなく”迷ったり、”なんとなく描けない”が

消えそうな一冊です。

 

人物を描く基本

 

 

キャラクターの手と足の描き方

 

 

この2冊はとても絵の上手い方に教えて頂きました。

私には難しいですが、ちょっとずつ読んでいます…。

 

絵はすぐに上手くならない

 

 

絵が描けないときは、記号で描く、など、絵の躓きがきちんと言語化されているので、

これを読んでおけば、絵で悩まなくなるかと思います。

 

脳の右側で描け

 

絵を描くのがどういうことなのか、しっかり文章で書かれているので、納得して絵の練習を進めることができます。

 

絵の練習は、「何のためにこれをして、これをしたら何が得られるのか」がわからないのがツライのだと思います。

 

こういった本を読んでおくことで、

己の下手さにただ漫然と悩むことがなくなりますし、

具体的に自分がどうしていけばいいのかが分かります。

 

そうしたら、「なんで自分はこんなにも下手なんだろう」という自責に近い疑問ではなく

「どうしたら上手くなれるだろう」という前向きな問いを自分にできるようになるので

悩みによる過剰な心の痛みや、時間のロスを防ぐことができます。

 

漫画編

 

NARUTO

とにかくずっと面白い。

五行や「主人公オレンジの法則」なども踏襲されていますので、

そのあたりも意識して読んでみると面白いかもしれません。

 

 

BLEACH

キャラメイクの教科書。

こちらも何気に主人公オレンジの法則ですね。

 

各種漫画家漫画

 

 

 

 

漫画家漫画は、漫画業界がどういうところか知ることができる、というよりは

どんな練習法をしたらいいのか、がかなり正確にわかるので

技法書としても大変有意義です。

 

業界を知るため…という意識で読まないほうがいいかなあと思います。

漫画はファンタジーだから面白いのです。

 

エピソードはファンタジーさがある反面、している努力は現実と一緒、というのが面白いですね。

 

小説家志望さんは、傘寿まり子もいいかもしれません。

 

物を書く、ということがどういうことなのか

言語化・可視化されていて唸る表現がたくさんです。

 

キャラクターのひとりである小説家の蝶子先生の

「書くからには読者に新しいダメージを与えるものか

読者の救いになるものかどっちかよ」

って言葉、痺れます。

至言ですね。

 自分の作品はどちらかを与えられているか考えると、自ずと色々なことが精査できそうです。 

 

以上です。

 

技法書は天才以外の人間がどうしたらスキルを得られるか教えてくれます。

そういう意味で、技法書は、天才以外の生き残りのための蜘蛛の糸であり福音なのかもしれません。

 

が、才能ある人ほど、技法書読んでたりしますからね。

 

世の中ってえてしてそんなものだったりしますね。

 

ここでご紹介しただいたいの本は、私より才覚ある方に教えて頂いた本だったりします。

 

こちらの本は、作家になりたい方は必携かな、と思いますので、

もしお子様がそういった職業に就きたい、とおっしゃった場合は、

課題図書としても役に立つのでは…とひっそり思いました。

 

そこで、こんな難しい本読みたくない、と諦めるならよし(フリーランスは本当につらいからです)、読んでまだ諦めないのでしたら、作家として役に立つ本ばかりですから、それは尚良しです。

 

やりたい気持ちを無視されて、才能ない、で終わらされるなんて、悲しいじゃないですか。

ねえ?

ストラテジーで抗いましょうー!

 

楽天ルームです。購入品のレビューや注目してるアイテムなど。

room.rakuten.co.jp

 

モッピーでポイ活始めました

 

私は漫画はebookjapanで読んでいるのですが

モッピー経由だとお得ですよ。

 

pc.moppy.jp