たぬきサマー

ミニマリストだけどコスメ好き

40代の目標

私は20代の頃から明確な目標がありました。

仕事に困らない40歳になる、です。明確。

 

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若いクリエイターっていうのは、それだけでお仕事が来たりする。

前向きな理由として、メインターゲットが若年層だったりすると作り手も若さが求められたりする。

後ろ向きな理由だと、そもそも予算の都合で若者を使うしかなかったりすることもある。

 

だから私は、「若者じゃなくなったとき、クリエイターでいられるっていうのは、

めちゃくちゃすごいことなんだ、すごくないと無理なんだ」っていうのは早くから悟っていました。

 

なので、人生いろいろなものを犠牲にして、40歳の仕事に向けて動いていました。

 

で、どうでしょう。

40歳を目前にして、私は困っている。

 

次の目標が見つからないのです。

 

「仕事に困らない40歳」を叶えるのが大変すぎて、次のビジョンなんて考えてる余裕がなかったし、私ごときが仕事に困らない40歳なんていう大きな目標を掲げてしまって、その次なんておこがましすぎて思いつかない。

かといって、あまりに低い目標は、私に夢を見させてくれません。

 

困ったぞ…。

 

それが数年続いた。

 

真面目に40代の目標について考え続けた。

 

矮小な自分。

努力家ではある自分。

 

その自分にフィットする、ちょっと背伸びした心ときめくような目標というのは、塩梅が難しい。

 

ここ数日で、ようやく思い至った。

 

これだ!

テンション上がる目標!

 

・絵が上手い

・美脚

・美声

・お金がある

 

絵が上手い、は、もう本当に三十年かけてみつけた人生の目標です。

「漫画家なんだから絵が上手いが目標なのは当たり前では?」と思われたかもしれません。

 

いや、漫画家の中でも、絵が上手い人と下手な人がいるものでね…。

私は漫画家の中では絵が下手なんです。

それは小学生の頃から気づいていて、どうしたものかなあ、と考えていました。

考えた末が、「絵が下手だけれど話が面白い漫画家になろう」という戦略でした。

 

「そこはまっすぐ絵を頑張れよ」と思うのですが、絵が好きすぎて、己の能力の低さを知ってるがゆえに、絵が上手くなりたいなんてまっすぐ言えなかったんですよ。

漫画家になれる程度の画力を身に着ける、その程度でいい、と自分の気持ちを抑え込んでいました。

 

でも本当は絵が上手くなりたかったんですよね。

 

10年ほど前から、「絵をなんとかしよう」という努力を始めました。

色々な人の助けを借りながら練習してはいましたが、まーちっとも上手くならないの。

そうだよね。練習して上手くなるような高い能力があれば、小学生時点で「絵の上手い漫画家」をちゃんと目指してたよね。

そうじゃないから、自分に見切りつけたんだもんね…。

 

大変苦しい10年を過ごしたのち、友人にみっちり絵を教えてもらうという僥倖に恵まれました。

 

そしたらまーーー上達するわするわ…。

絶対自分じゃむり、と思っていた領域にいけたのです!

(いうてもまだまだですけれどね。「上昇した」という意味であって「周りの作家さんと比べてイケイケの絵が描ける」なんて自意識が芽生えたわけじゃないですからね…念のためね)

 

能力がある人って、ステップを知ってる人なんだよね…。

私ひとりじゃ、絵が上手くなる脳のシナプスを接続できなかったの。

ありがたいね。

 

そして気づきます。

私は絵が上手くなりたかったのだ、と。

 

それに気づくには、やっぱり日常が大事なんですけれど

手帳の存在も大きかった!

ふわふわっとした願望とか喜びとかを、ぎゅっと集めて言語化できるのが、自己啓発系の手帳の素晴らしさ。

 

手帳を使わずとも、目標を他人に見つけてもらうサービスもあったりします。

でも、私の場合、こじらせた30年ものの目標だったりするので、他人様に見つけてもらうものじゃないんだな…と思い至りました。

ライフデザインをしてくれる手帳の手順をお借りして、あくまで自分で見つけるというスタンスが、確度が高かった。

 

他人から見たらよくわかる、という説もあります。この格言に溺れて人に頼りたくもなってしまいます。

でも、自分を一番見てあげられて、自分のことを一番考えてあげられるのは自分しかいない、という事実もまた、軽視してはなりません。

 

美脚についても、他人から見たらわからない欲望だと思います。

「美脚なんて諦めろよ」って感じのポテンシャルの脚してますし。

でももう、率直な欲望だからしょうがないんですよ。

手に入れることを想像したとき、一番くらいテンションの上がる外見上の要素なので、あきらめるを選択に入れないほうが気持ちが楽なんです。

実現がムリそうであっても、諦められないものは、一生付き合う目標として日常に組み込んでしまったほうがいいでしょう。

「実現がムリじゃなくてテンションの上がる目標」が一番いいですが、世の中そんな都合はよくない。

「実現がムリじゃなくてテンション上がり切らない目標」も生き抜くために大事ですが、それだけの人生は砂の味がします。

 

「実現がムリそうであってもテンションが上がる目標」を全部なくしてしまうのは、結局エネルギーを小さくしちゃうんですよ。

諦められない、という感情は、押さえつけていると案外日常の時間を食いつぶします。

だったら、その諦められないもののために、時間をちょっと割いてあげたほうが、時間を有効に使えるというものです。

未来に夢も持てるじゃないですか。

 

未来が楽しみ、という状態は、生きるエネルギーを高めてくれます。

結果、エネルギーの節約になる。

 

美声も同様ですね。いまいまなれるものではないにせよ、叶った想像をしたときテンションが上がるなら、日常でちょっと努力を積み重ねようという結論に至りました。

このダミ声を放置するほうが心がシンドイの。

 

「むりそうだけれど、どうしても諦められない」かつ「手に入れるところを想像するとテンションが上がってしまう」ものに関しては、ちょっとした努力を毎日やると決めてしまうと毎日をスッキリ無駄なく過ごせます。

 

ちょっとした努力ですら嫌なのであれば、そこまで欲しくないということです。

どこかの地点で、日常の努力と成果の度合いについてしっかり検討し、まだ欲しいという感情が残っていたら続ける、努力による不快指数が上回るようでしたらあきらめるを選択しましょう。

 

そして金持ち。

この目標については持て余してる人も多いんじゃないでしょうか。

私も難しいと感じているひとりです。

 

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そりゃいい暮らしはしたいものの、実はどうしてもお金単品への強い動機が持てないのが、長年の悩みでした。

 

でも私程度のものが「お金なんてそこそこでいいじゃない」って言うのは絶対違う。

 

めちゃくちゃお金持ってる人が「お金じゃない」って言いだしてるのをあんまり見たことがないんですよね…。

「生きてるだけで素晴らしい」は聞いたことがあります。

でもそれ、ご自分に言ってないし、稼ぐのをやめるわけじゃないから。

 

やっぱり、稼げる人は稼ぎ続けるんですよ。

稼げるんだから、そりゃやめないよなあ。

 

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だから、私はお金への動機が薄いにも関わらず「お金じゃないよ」って言う側に行くわけにもいかなかったんです。まだそれを言うには、稼げてなさすぎる。

今言ったら、ちょっとしょうもない人になってしまう。

 

「お金じゃない」っていうためにも、やっぱり稼げる自分になる必要があるように感じています。アンビバレントなんですけれど。

 

こちらも他の目標同様、他人様に聞いてスパンと腑に落ちるものが見つかるわけじゃないんですよね。

自分に問い続けるしかない。

 

そのとき出た表面的な言葉だけで判断されて、わかりきった知識を押し付けられたりする危険があるので、目標ってデリケートに扱わないといけないんですよ。

マウントされやすい性質の人は尚のこと。

 

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マウントされやすいからこそ気づいたことがあるんですけれど
表面的な言葉で判断されて、いらんマウントされた! ってキレてもいけません。

表面的な言葉で判断されてマウントされてしまうというリスク管理を怠って、他人に目標の算出を委ねてしまったのは自分なのですから。

 

そして手帳の出番ですよ。

 

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自己啓発系の手帳には、お金についての目標もしっかり問われます。

たいていの手帳には、がっつりお金について欲を持とう、と書いてますので、それを見ながらムリにでもイケイケな目標を書いたり、それに疲れを感じたり、でもやっぱりお金って大事だよななんて反省したり、好きなだけ揺れることができるのです。

 

しっくりいかないながらもお金について問いを続けていましたところ、ふと、40代はお金もってたいなあ、とシンプルに思いました。

葛藤が終わったのかもしれません。

 

お金の勉強の甲斐あって、お金に関する具体的でやってみたくなる目標も立てられました。

私の場合、派手なものが欲しいというよりは、老後資金を貯める、がテンション上がりました。

その老後資金の貯め方が、結構稼いでないとキビしい感じなんですよ。

なのでちまちましてなくて華やかなやる気も置きます。

稼ぐマンたちがやってることを真似するのは高いモチベーションになります。

 

華やかって種類あるよね。

 

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バッチバチの贅沢品も素敵だけれど稼ぐ人たちがやってる大きなディフェンスも華やかじゃないですか?

 

そんなにそこに回せるのか! っていうね。

まあでもタワマンも住みたいね。

「書くと叶う」のは有名な話ですので、それはもう素直に手帳に毎回書いてます。書かないと損くらいの気持ちで。

 

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有名な話と言えば、ロバート秋山さんなのは有名な話。

 

自分の本心のあぶり出しがもっとも大事ですが、タナボタに大期待してさして望んでなくても贅沢を書いちゃう、って楽しみ方も私は大好きです。

 

絵が上手い

美脚

美声

お金持ってる

 

これが私の40代の目標です。

決まったことでめちゃくちゃ動きやすくなりました。

 

当たり前ですが、手帳そのものが趣味になっては本末転倒。

目標を見つけるにあたって、日常が何より大切なのは間違いありません。

その上で、駄目押しとして、手帳と向き合うことを私自身は推奨させて頂いてます。

 

マウントされず、ジャッジされず、安心安全に目標を立てるって案外難しいです。

「この発言には、こういう裏付けがある」っていうのを無視されて、持論に持っていかれたりしますからね。

あなたの持っていきたい話の方向に私の話の筋を引っ張らないで! 心が破れる!

 

とはいえ、ひとりでの目標探しは、見落としがあるかもしれない。

誰かとやってもらうと、他人目線が入って気づきが増えるかもしれませんが、マウントとジャッジで不愉快な思いをするリスクがある。

 

手帳はひとりで目標を立てるのと、他人様のもとで目標を立てるのと、いいとこどりができるんですよ。

だから手帳が好きなんです。

 

手帳がなくても目標をたてることはできます。

でも手帳があることで取り組みやすくなるのもまた事実。

ワークも充実してますし、スケジュール確認のときに目標が自然に目に入るところも機能的。

 

そういうわけで、2021年お世話になった手帳と2022年お世話になる予定の手帳について書こうと思います。

 

長くなってしまったのでまた次回。

 

ちらっとネタバレ。

楽天やアマゾンで買える手帳ですと、ワタナベ薫さんの手帳が今のところ一番好きです。

books.rakuten.co.jp

今年ピンクかー! いいなあ!

 

 

 

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